イオン 岡山 周辺 「ひるね姫」登場人物の気持ちは  イオンシネマ岡山など

岡山 ひるね姫

 スクリーンに映し出されるのは、瀬戸大橋や昔ながらの港町の町並み—。全国公開中のアニメ映画「ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」は、倉敷市下津井を舞台にした冒険ファンタジー。声優を務めた満島真之介、前野朋哉(同市出身)と来岡した神山健治監督は「これまでのように重たい社会問題を題材にするのではなく、登場人物の気持ちに焦点を当てた物語」などと思いを語った。 東京オリンピックが迫る2020年。昼寝が特技のごく普通の女子高校生森川ココネ(声・高畑充希)は、自動車修理工場を営む父親と暮らしている。ある日突然逮捕された父を救おうと、幼なじみのモリオ(満島)とともに東京に向かう決意をするココネ。その途中、繰り返し見ていた夢に解決の鍵があると気がつき、夢と現実をまたいだ不思議な冒険を繰り広げる—。 神山監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。何となく旅行気分で訪れたという下津井の風景に「海に太陽が反射してきれいで、時間がゆったり流れている。懐かしい、原風景のように感じた」と、舞台に選んだ。物語の冒頭、瀬戸大橋をバックにココネが坂を走って下るシーンは印象的。ココネの父親の幼なじみ・雉田を演じた前野は「自分の知っている風景に主人公がいる不思議な感覚。地元でラッキーってわくわくした」と笑う。 理系オタクの大学生モリオを好演した満島は「何かをやらなければ気がすまない『体感オタク』だと監督に言われた。オタク気質が自分にもあると理解したら、ココネとの掛け合いがスムーズにいった」と振り返る。初挑戦した岡山弁も「高畑充希ちゃんの歌うような岡山弁に乗っかるコーラス隊みたいな気持ち。楽しかったです」。 少し先の未来が描かれる今作には、少し進んだテクノロジーも登場。本当に実現しそうな、自動運転システムが印象的に描かれている。「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」などSFアクションを得意とする神山監督ならではだが、過去の作風とは打って変わって、「今度のヒロインは『世界を救わない』」という。東日本大震災以降の閉塞(へいそく)感が漂う中、重苦しい題材を取り上げることを避けたからだ。 父を助ける冒険は、ココネの“知らないワタシ”を見つける旅でもある。平凡な女子高校生の少しの行動力により、訪れる変化。観客の背中をそっと押してくれる作品になっている。 「ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」は、イオンシネマ岡山、TOHOシネマズ岡南、MOVIX倉敷などで公開中。

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「ひるね姫」関連商品で倉敷PR


 倉敷市下津井地区を舞台にしたアニメ映画「ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」の全国公開(18日から)に合わせ、同市児島地区の繊維メーカーやホテルが関連商品を次々投入している。映画に登場するスポットを大勢のファンが訪れる“聖地巡礼”が社会現象化したケースもあることから、各社は観光需要を取り込もうと、商品を通じて映画のPRに力を入れている。 学生服販売の明石スクールユニフォームカンパニー(同市児島田の口)は、主人公の女子高生森川ココネが着ている制服や部屋着などのレプリカを作った。 アニメの原画を基に忠実に再現。制服は格子が大きいチェック柄のスカートと襟元のリボンが特徴で、約30着制作。本社玄関に展示したほか児島地区の観光施設や銀行、東京の岡山県アンテナショップなどに貸し出している。 ジーンズメーカーのベティスミス(同市児島下の町)は、デニム製の小物を展開。大小2種類のトートバッグ、ポシェット、ペンケースがあり、いずれもココネなどの登場キャラクターをプリントしている。 本社近くの「ジーンズミュージアム」のほか、児島地区のホテルや美観地区の土産物店で販売している。価格は750〜3600円(税別)。 キャラクターを畳縁(たたみべり)製の小銭入れにあしらったのは高田織物(同市児島唐琴)。色違いの3種類があり、いずれもキャラクターとともに瀬戸大橋や干(ひ)だこの図柄を織り込んでいる。価格は500円(税別)。児島地区の観光施設などで販売している。 現地を訪れるファンの受け入れに向け、地場ホテルは映画にちなんだ宿泊プランを売り込む。 鷲羽ハイランドホテル(同市下津井吹上)は映画の登場スポット巡りを後押ししようと、プラン利用者に電動自転車を無料で貸し出す。料金は1万4千〜1万7千円(税別、1泊2食付き)。せとうち児島ホテル(同所)はケーキとドリンクの引換券を贈る。1万4700〜1万6700円(同)。 児島地区の各社は「地域活性化に一役買い、映画の興行にも貢献したい」としている。

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