イオン 岡山 周辺  後楽園、開園記念で無料開放

岡山市の後楽園は2日、開園記念日に合わせて園内を無料開放した。紅白のウメやツバキが見ごろを迎える中、観光客らは着物の着付けや茶会など多彩な催しを楽しんだ。
 鶴鳴館では十二単(ひとえ)の着付け体験会があり、事前に申し込んだ県内の女性約10人が参加。白い裳(も)や赤い唐衣(からぎぬ)を一枚ずつ重ね着してみやびやかな姿を披露し、来場者がカメラに収めていた。
 着付けをした倉敷芸術科学大1年女子学生(19)は「思ったより軽かった。伝統ある後楽園で着せてもらえて、いい思い出になった」とうれしそうだった。
 「茶つみ祭」や「芝焼き」など後楽園の行事をイメージして作られた色とりどりのひな人形の展示、園内の井田(せいでん)で収穫されたもち米を使った餅つきも行われた。
 後楽園は、岡山県が1884年3月2日に岡山藩主だった池田家から譲り受けて一般開放をスタート。築庭300年の2000年にこの日を開園記念日と定めた。