イオン 岡山 周辺 夢二郷土美術館 夢二と岡山、絵画や詩で

瀬戸内市出身で「大正ロマン」を代表する画家、竹久夢二の作品を所蔵する夢二郷土美術館(中区浜2)で、館の創設50周年を記念した企画展が15日、始まった。「ふるさと」にちなんだ夢二の絵画や詩などを中心に、ゆかりの人物の遺品などを紹介。夢二の恋人で23歳で早世した寡作の画家、笠井彦乃の屏風(びょうぶ)「あじさいの女」も展示されている。

 同美術館は1966年に現在の東区に開設されたのが始まり。中区の本館は夢二の生誕100年にあたる84年に開館し、夢二の魅力を広く伝えてきた。

 企画展では、夢二の幼少期から画家として成功するまでを振り返ることができ、夢二と岡山との関わりについても紹介する。

 また、「あじさいの女」は、彦乃が夢二と岡山に滞在した折、滞在先にお礼として贈られたもので、同館での展示は30年ぶり。彦乃の作品は同作品を含め3点しか現存せず、非常に貴重という。

 企画展は7月3日まで。「あじさいの女」は5月15日まで展示される。月曜休館。問い合わせは同美術館(086・271・1000)。