イオン 岡山 周辺 被災者支援へ岡山駅で募金活動

JR岡山駅一帯で23日に行われた募金活動には、ボランティアグループ「県青年赤十字奉仕団」(岡山市北区丸の内)、病気や災害で親を亡くした遺児たちの奨学金を募る「あしなが学生募金」(東京)の県内メンバーらが参加した。
 県青年赤十字奉仕団は18-25歳の会社員、大学生ら男女約30人。「今、わたしたちにできることは何でしょう?」と書いたボードを掲げ、駅利用者らに募金を呼び掛けた。
 会長の岡山大3年岡本克幸さん(20)は「被災者の力になりたいという岡山の思いを熊本に届けたい。今後も継続して取り組んでいく」と話した。集めた義援金は日本赤十字社を通じて被災地に送る。
 あしなが学生募金は「遺児たちの進学のため」としていた当初の活動目的を熊本地震の被災者支援に変更。高校生、大学生の男女約80人が募金箱を手に駅東口、西口に並んだ。
 同様の募金活動は週末の24、30、5月1日と合わせて計4日間実施。集まった浄財のうち3分の1は被災した子どもたちの支援に役立て、残る3分の2は日本赤十字社に義援金として寄付することにしている。
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遠い熊本 寄り添う思い

◇募金や統一Tシャツ計画

 熊本県を中心に相次いでいる地震で、23日、県内では街頭募金が行われ、女性のスポーツチームは支援活動を計画するなど、支援の輪が広がりを見せている。

 ■高校・大学生ら

 岡山市北区のJR岡山駅では、県青年赤十字奉仕団に所属する学生や社会人ら約30人が義援金の街頭募金を行った。

 「熊本から遠く離れた岡山でも何かできるのでは」と企画した。学生らが「義援金への協力をよろしくお願いします」と大きな声で呼びかけると、家族連れらは足を止め、募金箱に善意を投じていた。同奉仕団の会長を務める岡山大3年岡本克幸さん(20)は「岡山でも地震が起こるかも知れない。若者として何ができるのかを考えたい」と話していた。

 同駅や倉敷駅では、高校生ら計約60人による「第92回あしなが学生募金」も行われた。今回は地震の発生を受け、3分の1を被災遺児支援に充て、残りを日本赤十字社を通じて義援金として活用するという。活動は24、30両日と5月1日にも行う。岡山市北区の会社員長谷川優香さん(20)は、「高校時代に募金活動をしており、できることならと協力しました」と募金に応じていた。

 ■スポーツ4団体

 地震の被災者を支援しようと、県内に本拠地をもつ女性のスポーツチーム4団体が支援組織「Okayama‐women’s‐sports‐teams」(OWST)を結成し、5月1日から統一のTシャツを各クラブで販売、売上金の一部を募金に充てる。

 結成したのは、陸上競技の天満屋女子陸上競技部(岡山市)とサッカーの岡山湯郷ベル(美作市)、FC吉備国際大シャルム(高梁市)、バレーボールの岡山シーガルズ(岡山市)。競技を応援してもらっている恩返しに何かをしようと、4チームが共同で取り組むことにした。

 販売するTシャツには、熊本県の地図をあしらい、「BE WITH YOU」の文字と各クラブのロゴマークを入れている。価格は1着2500円。各クラブともホームゲームやイベントでの販売を予定している。問い合わせはOWST事務局(086・297・3930)。

 ◇メーデーで黙とう 連合岡山

連合岡山の第27回県中央メーデーが23日、岡山市北区の岡山ドームで開かれた。加盟する37組織の勤労者ら約3000人(主催者発表)が参加し、暮らしの底上げや格差是正などを求めていくことを確認した。

 熊本地震を受け、参加者全員で黙とう。連合岡山の金沢稔会長は、非正規労働者の割合が全体の4割に上ることに触れ、「格差や貧困が蔓延まんえんしているのが日本の実態。底上げや賃上げを図り、デフレから脱却し、景気の好循環につなげることが必要だ」とあいさつ。「支え合い 助け合う 心をひとつに力を合わせ、暮らしの底上げを実現しよう!」のスローガンを採択し、気勢を上げた。

 会場では、熊本地震の募金活動や労働相談、フリーマーケット、キャラクターショーなども行われ、大勢の家族連れらでにぎわった。

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