イオンモールの21年2月期、最終赤字40億円 コロナ休業で特損 (  イオンモール岡山  )

重要 新型コロナ「正しく恐れて」 わかってきた特徴と対策  チャートで見る感染再拡大

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 イオンモールは7日、2021年2月期の連結最終損益が40億円の赤字となる見通しだと発表した。新型コロナウイルスまん延による4~5月の大規模な休業が響く。営業再開後の客足は回復傾向だが、売上高に相当する営業収益は前期に比べて14%減の2800億円にとどまる見通しだ。業績予想はこれまで「未定」としていた。

 
赤字転落は2002年の上場以来、初めて。最終損益ベースでは、上半期に140億円の赤字になる一方、下半期は100億円の黒字とみている。感染「第2波」で再び緊急事態宣言が出されるような「大規模な社会的制限」は想定せず、新型コロナの影響は「今期末まで縮小しながらも継続する」との前提で業績予想をまとめた。

同日発表した20年3~5月期の連結決算は、最終損益が134億円の赤字(前年同期は79億円の黒字)だった。新型コロナによる休業期間中のショッピングモールの地代家賃や減価償却費、テナント支援のための賃料減免など158億円を特別損失に計上した。



4月中旬から国内の直営全84モールを約1カ月間休業し、3~5月の来店客数は4割減った。営業収益は前年同期比35%減の527億円だった。セグメント利益は日本事業が同79%減の27億円、1~3月の実績が反映される海外事業は2億円の赤字だった。

コロナ後を見据えた投資は継続する。同日、ベトナムで22年度後半に総賃貸面積8万4000平方メートルの複合型モールを開業すると発表した。

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参考

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岡山 第2波ピークで434人感染 必要病床は250床、岡山県試算


 岡山県は6日、新型コロナウイルス感染の第2波を見据えた国の新たな推計モデルに基づき、県内で流行ピーク時の感染者が434人に上り、中等症・重症患者を受け入れる病床がおおむね250床必要になるとの試算を公表した。これまで県内の感染者を最大1700人、必要病床を同300床と見込んでいたが、大幅に少なくなる。

 県感染症対策委員会で報告した。県の試算によると、1日の新規感染者は最大34人で、入院患者は同256人。入院患者のうち重症者は37人に及び、軽症者・無症状者向けの宿泊施設での療養は180人とする。

 県は試算を踏まえ、重症者向け40床程度、中等症者向け210床程度を確保し、うち70床をすぐ入院できる「即応病床」として提供できるよう態勢整備を進める。現状では220床を確保している。

 今回の試算は、厚生労働省が6月中旬に示した推計モデル「新たな流行シナリオ」を基にはじいた。中国での感染状況を基に国が3月に示した推計モデルによる従来の試算に対し、国内の症例データに地域社会の高齢化率や感染状況を加味するなど「より実態に即した推計に変更した」(県医療推進課)という。

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