イオン 岡山 周辺 岡山土産は「ガチャガチャ」で JR岡山駅の新幹線
多くの利用客が行き交うJR岡山駅の新幹線コンコース。待合室と喫茶店の間に「ガチャガチャ」と呼ばれるカプセル玩具販売機が2台並んでいる。岡山県やJRグループなどの大型観光企画「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」の一環。1個500円のカプセルに収められているのは、片や備前焼のかわいい小物、片やおしゃれな文具として近年人気を集めるマスキングテープ(MT)と、新旧を代表する岡山の特産品で岡山をPRする狙いだ。その反響は 。 「ガチャガチャを見つけると子どもの土産に買います。今日もたまたま目に入ったので。備前焼といえば岡山だし」。11日、奈良市から旅行で来た会社員男性(34)は、備前焼、MTのカプセルを各1個買い求めた。 JR西日本岡山支社広報室によれば、4月2日から5月31日までの販売実績は、MTガチャ6863個に対し備前焼ガチャ404個。1日平均約100個以上となるMTが圧倒的な人気である。 MTは、カモ井加工紙(倉敷市片島町)の製造。今回、既存の200種類と、同キャンペーンのために新たに作った缶バッジやピオーネ、ピーチ(桃)のイラストをあしらった3種類から無作為に選んだ2、3個を収め、ファンの収集欲を刺激する。 同社によれば購入者の多くは女性。「おみやげ感覚」で用意したが「フェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)や口コミで情報が広まっている」。入場券を買ってこれまで3回入場、「すでに30個買いました」という岡山市北区学南町の主婦(32)など「地元の購入者も多いようです」と同社。 一方、数では後れを取るものの、備前焼ガチャも岡山県内の若手、中堅備前焼作家5人が一人2点、「桃太郎」をテーマに腕をふるった。小物を作るのは手間も時間もかかるが、近年販売が停滞する伝統工芸品に新しい風を吹き込ませようという内容だ。 柴岡久さん(39)=備前市=は、南米イースター島のモアイ像と鬼を融合した独自の「モアイ鬼」、好本康人さん(39)=同=は能面に基づいた「猿面」などの置物。 山村富貴子さん(38)=岡山県和気町=は「桃太郎」と「仲間たち」の裏にマグネット、内田和彦さん(45)=同=の「鬼の金棒」「桃太郎の扇」は裏にピンを付けてブローチにと、それぞれ実用性も持たせた。型による制作が多い中、渡辺琢磨さん(47)=同=は、一刀彫りの「いぬ」「きじ」で存在感を示す。 「若い人が備前焼に入りやすいよう面白いものを」(柴岡さん)、「子どもや女性に手に取ってもらいたい」(山村さん)など、機知やユーモアで変化に富むラインナップ。備前焼といえば花生けや茶わんというイメージを壊す作品がそろい、「千円以内で買える備前焼はそうない。新しいファンを作れるのでは」(渡辺さん)と期待する。 MTガチャは、同キャンペーンが終了する6月末で終了するが、備前焼ガチャは未定。イベント会社役員で備前焼ガチャのとりまとめ役、水野重寿さん(36)=瀬戸内市=は、「これは実験的な試み。今後メンバーを換えながら継続、若手作家の発信の場にして多くの人にジワジワ備前焼が認知されていけば」と意気込む。 ガチャガチャの販売は、ともに午前10時-午後6時半。
多くの利用客が行き交うJR岡山駅の新幹線コンコース。待合室と喫茶店の間に「ガチャガチャ」と呼ばれるカプセル玩具販売機が2台並んでいる。岡山県やJRグループなどの大型観光企画「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」の一環。1個500円のカプセルに収められているのは、片や備前焼のかわいい小物、片やおしゃれな文具として近年人気を集めるマスキングテープ(MT)と、新旧を代表する岡山の特産品で岡山をPRする狙いだ。その反響は 。 「ガチャガチャを見つけると子どもの土産に買います。今日もたまたま目に入ったので。備前焼といえば岡山だし」。11日、奈良市から旅行で来た会社員男性(34)は、備前焼、MTのカプセルを各1個買い求めた。 JR西日本岡山支社広報室によれば、4月2日から5月31日までの販売実績は、MTガチャ6863個に対し備前焼ガチャ404個。1日平均約100個以上となるMTが圧倒的な人気である。 MTは、カモ井加工紙(倉敷市片島町)の製造。今回、既存の200種類と、同キャンペーンのために新たに作った缶バッジやピオーネ、ピーチ(桃)のイラストをあしらった3種類から無作為に選んだ2、3個を収め、ファンの収集欲を刺激する。 同社によれば購入者の多くは女性。「おみやげ感覚」で用意したが「フェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)や口コミで情報が広まっている」。入場券を買ってこれまで3回入場、「すでに30個買いました」という岡山市北区学南町の主婦(32)など「地元の購入者も多いようです」と同社。 一方、数では後れを取るものの、備前焼ガチャも岡山県内の若手、中堅備前焼作家5人が一人2点、「桃太郎」をテーマに腕をふるった。小物を作るのは手間も時間もかかるが、近年販売が停滞する伝統工芸品に新しい風を吹き込ませようという内容だ。 柴岡久さん(39)=備前市=は、南米イースター島のモアイ像と鬼を融合した独自の「モアイ鬼」、好本康人さん(39)=同=は能面に基づいた「猿面」などの置物。 山村富貴子さん(38)=岡山県和気町=は「桃太郎」と「仲間たち」の裏にマグネット、内田和彦さん(45)=同=の「鬼の金棒」「桃太郎の扇」は裏にピンを付けてブローチにと、それぞれ実用性も持たせた。型による制作が多い中、渡辺琢磨さん(47)=同=は、一刀彫りの「いぬ」「きじ」で存在感を示す。 「若い人が備前焼に入りやすいよう面白いものを」(柴岡さん)、「子どもや女性に手に取ってもらいたい」(山村さん)など、機知やユーモアで変化に富むラインナップ。備前焼といえば花生けや茶わんというイメージを壊す作品がそろい、「千円以内で買える備前焼はそうない。新しいファンを作れるのでは」(渡辺さん)と期待する。 MTガチャは、同キャンペーンが終了する6月末で終了するが、備前焼ガチャは未定。イベント会社役員で備前焼ガチャのとりまとめ役、水野重寿さん(36)=瀬戸内市=は、「これは実験的な試み。今後メンバーを換えながら継続、若手作家の発信の場にして多くの人にジワジワ備前焼が認知されていけば」と意気込む。 ガチャガチャの販売は、ともに午前10時-午後6時半。
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