イオン 岡山 周辺 名刀の美を超高精細画像で撮影

林原美術館(岡山市北区丸の内)は30日、美術品研究協定を結ぶ関西大や日立製作所と協力し、所蔵する国宝「太刀 銘 吉房」(刃長71・1センチ)の超高精細画像撮影を行った。所蔵品デジタル化の一環で、画像は16日から同館で始まる特別展「すべて魅(み)せます備前刀」(同館、山陽新聞社主催)で一般公開し、名刀の美を味わってもらう。 同刀は鎌倉時代中期の作で、優美な反りと「丁子(ちょうじ)乱れ」と呼ばれる華やかな刃文を備える。超高精細撮影・加工技術を持つ日立製作所の社員3人が、同館地下室で撮影に当たった。 刃文が美しく映える最適な光量に調節するため、室内照明を黒い布で覆うなどして作業。高さ1・7メートルの台に固定したデジタルカメラを少しずつ動かしては撮影し、画像のピントをパソコン画面で確かめながら約10時間かけて表裏約40カットずつ収めた。撮影した画像には、刃文を構成する鉄の結晶がくっきりと浮かび上がっていた。 一般公開では、会場に設置するパソコンと大型ディスプレーを使い、入場者が画像を自由に拡大できるようにする。同館の浅利尚民学芸課長は「世界に誇る備前刀の、肉眼では見えない魅力を堪能してもらえれば」と話している。 特別展は、吉房のほか国宝1件、国重要文化財10件を含む同館所蔵品43件を披露する。