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皇太子さまがソフトテニス観戦…インターハイ  岡山県

 全国高等学校総合体育大会(インターハイ=読売新聞社共催)の総合開会式出席などのため、岡山県を訪問中の皇太子さまは29日、同県備前市の県備前テニスセンターで始まったソフトテニスを観戦された。

 皇太子さまは、女子個人戦を観戦。全国高校体育連盟ソフトテニス専門部長からの説明に耳を傾け、熱戦を繰り広げる選手たちに笑顔で拍手を送られた。

 午後に同市の国特別史跡・旧 閑谷  しずたに  学校を視察した後、帰京される。

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地元高校生が熱戦サポート 岡山

中国インターハイ(全国高校総体)は29日、岡山県内3市で陸上、ソフトテニス、少林寺拳法の3競技が始まった。各会場では、同年代のアスリートによる熱戦をさまざまな形で支える地元高校生の姿があった。

■陸上 投てき運搬車活躍 陸上会場となったシティライトスタジアム(岡山市北区いずみ町)では、岡山工高情報技術科の生徒5人が「投てき運搬車」を使い、円滑な競技進行に尽力した。運搬車は玩具のバギーに自前でバッテリーや荷台などを取り付け、コントローラーで操作。この日は男子ハンマー投げで重さ6キロの鉄球を運ぶためフィールド内を行き来した。 選手がサークル内に入る前には運搬車を止めるなど「選手の集中を乱さないよう心掛けた」と2年の男子生徒(16)。暑さ対策やバッテリーをできるだけ長くもたせる“省エネ運転”が奏功し、トラブルなく初日を終えた。 操作補助や充電などを行った2年の男子生徒(16)は「ハンマー投げを初めて間近に見て選手のパワーを感じた。自分たちも頑張りたい」と話した。

■ソフトテニス ジャッジで奮闘 ソフトテニス会場の備前テニスセンター(備前市久々井)では、高校生審判が運営を支えた。インターハイで高校生が全試合を判定するのは初の試み。 8月4日までの競技開催中、県内16校のソフトテニス部員約120人が、個人・団体の計約730試合を担当。29日は女子個人1回戦?3回戦があり、審判台に座る「正審」とコートサイドに立つ「副審」の2人組でジャッジした。ライン際をショットがかすめる難しい判定もあったが、毅然(きぜん)とした態度で「アウト」とコールしていた。 本番に備え、2級資格を取得し、直前の中国高校大会で審判を務めるなど技量を高めて臨んだ。城東高2年の男子生徒(16)は「全国から訪れた選手たちが気持ち良くプレーできるよう、緊張感を持ってやり遂げたい」と話していた。

■少林寺拳法 会場運営に汗 少林寺拳法が行われている美作市今岡の武蔵武道館では林野高、勝間田高生らが総合案内や駐車場係などの会場運営に汗を流した。 生徒約200人がそれぞれの担当に分かれ、運営補助に当たった。屋外では来訪者を駐車場の空きスペースに誘導し、館内では観客に大会関連のちらし配布、出場選手の招集などに笑顔で励んでいた。 来賓の受付を担当した林野高2年の女子生徒(16)は「二度とない貴重な経験をさせてもらえる。同年代の選手が競技を頑張れるようサポートしたい」と張り切っていた。
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<皇太子さま>岡山県から帰京 高校総体など視察

全国高等学校総合体育大会視察などのため岡山県を訪れていた皇太子さまは29日、空路帰京された。午前中は、備前市で行われた女子ソフトテニスを観戦、午後は同市にある旧閑谷(しずたに)学校を視察した。1670年の創建で、現存する庶民のための公立学校としては世界最古とされ、国宝の講堂で地元の高校生が正座して論語を学ぶ様子も見学した。

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岡山<高校総体>「最後まで全力で」 北区で開会式 3万6000人参加

全国高校総合体育大会(インターハイ)の総合開会式が28日、北区いずみ町のジップアリーナ岡山であった。県内を主会場に中国地方各県と和歌山県で計30競技があり、選手や監督ら計約3万6000人が参加。8月20日まで熱戦を繰り広げる。

 式では、県内の高校生による音楽隊の演奏に合わせ、総勢約1100人の各都道府県の選手団が入場行進した。就実高3年、黒田奈穂子さん(18)と岡山工業高3年、奥田信太郎さん(17)が選手宣誓し、「最後まで諦めず、正々堂々全力で競技することを誓います」と力強く述べた。

 式に出席された皇太子さまは「私も高校生の時、ここ岡山県で行われた高校総体を観戦し、当時を懐かしく思い出します。選手の皆さんの活躍と地元高校生の協力により、大会が実り多いものとなることを期待します」とあいさつされた。

 県内が主会場となるのは1977年以来39年ぶり。県内では7市1村で陸上競技や卓球など9競技が行われる。
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皇太子さま、旧閑谷学校を視察  岡山

岡山県を訪れていた皇太子さまは29日、日本最古の庶民の学校とされる国特別史跡・旧閑谷学校(備前市閑谷)で高校生の論語朗誦(ろうしょう)などを視察。3日間の滞在を終え、夕方に空路で帰京された。 午後に訪れた旧閑谷学校では、管理に当たっている顕彰保存会の国友道一事務局長らから沿革などの説明を受けた。敷地内で、皇太子当時の天皇陛下が1949年に植樹したヒノキの前では「大きく育っていますね」とほほ笑んだ。 国宝の講堂では、閑谷学校の流れをくむ和気閑谷高校の生徒36人による論語朗誦を見学。生徒に「論語で好きな言葉はありますか」「ここの場所に来てどんな感じですか」などと声を掛けた。正座で足がしびれたためによろめいた生徒には「座ったままで」と気遣いを見せていた。 3年の男子生徒(18)は「笑顔で話し掛けてくださった。論語学習や高校の歴史をあらためて誇りに思った」と話した。 午前には、この日から競技が始まった中国インターハイ(全国高校総体)のソフトテニス女子個人戦を備前テニスセンター(同市久々井)で観戦。炎天下で懸命の戦いを繰り広げる高校生たちに拍手を送った。 3日間、視察に同行した伊原木隆太知事は「視察先や沿道での県民の歓迎に、終始にこやかに接していただいた。最後に『県民によろしくお伝えください』とのお言葉をくださった」と述べた。

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