イオン 岡山 周辺 4-6月の観光客322.5万人 
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 岡山県は24日、JRと連携して4-6月に展開した大型観光企画「デスティネーションキャンペーン」の実績を発表した。県の集計によると、期間中に県内の主な観光地・観光施設112カ所を訪れた人は322万5千人で、前年同期より10・5%増。2007年4-6月の前回キャンペーンの増加率(9・3%)を上回る目標を達成した。 施設別では、岡山市の後楽園が27万4329人(40・6%増)で最多。増加率が最も大きかったのは9万8457人(59・0%増)が訪れた岡山城だった。後楽園と岡山城では期間中、キャンペーン関連行事として春季では初めて、夜間ライトアップイベントを同時開催した。 このほか、桜の見ごろと重なった津山市の鶴山公園(10万9794人、46・6%増)、夜間開館などがあった奈義町現代美術館(6574人、39・0%増)、最寄り駅から乗り合いタクシーを運行した高梁市の備中松山城(3万2758人、29・2%増)などが高い伸びとなった。 エリアごとでみると、備前が106万1千人(8・7%増)、備中が120万8千人(11・6%増)、美作が95万6千人(11・1%増)。利用者数を基に産業連関表を用いて算出した経済波及効果は観光・宿泊関連産業など71億円で、前回キャンペーンの58億6千万円を上回った。 JR西日本岡山支社の森本卓寿支社長、県観光連盟の中田哲専務理事とともに共同会見した伊原木隆太知事は「工夫した企画などを展開した施設の観光客が伸びた。今回の成果を定着させたい」と述べ、来年4-9月にアフターキャンペーンを展開することを明らかにした。

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岡山<おかやまDC>71億円効果 県が経済波及試算 宿泊客増で前回を13億円上回る

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県は24日、JRグループと連携し4-6月に県内で展開した大型観光イベント「おかやまデスティネーションキャンペーン(DC)」の経済波及効果が71億円だったとの試算を明らかにした。朝や夜間のイベントの実施で宿泊客が増えたためとみられ、2007年の前回キャンペーン時の58億円を大きく上回った。

 DCでは、岡山後楽園などの観光ポスターを全国のJR主要駅に掲示し、旅行代理店などにガイドブックを配布するなど、大規模にPRを展開。岡山後楽園のライトアップや津山市の鉄道博物館「津山まなびの鉄道館」のオープンなど、県内各地で300以上のイベントが開かれ、JRは割引切符の販売、観光列車の運行などで協力した。

 期間中のエリア別の観光客数は▽備前(30施設)106万人(前年比8・7%増)▽備中(48施設)120万人(同11・6%増)▽美作(34施設)95万人(同11・1%増)▽全体で322万人(同10・5%増)。主な施設の観光客数は▽岡山後楽園27万人(同40・6%増)▽笠岡ベイファーム21万人(同5・9%減)▽ファーマーズ・マーケット・ノースヴィレッジ16万人(同2・7%減)▽蒜山ジャージーランド11万人(同18・9%増)--だった。

 県はアフターキャンペーンとして来年4-9月、JRの協力を得て首都圏や近畿圏で重点的にPRし、引き続き誘客に力を入れる。

 この日、記者会見した伊原木隆太知事は「後楽園の夜間点灯で岡山の夜の魅力をアピールするなど、これまでにない実験的なイベントもできた。各エリアまんべんなく観光客が増えてよかった」と述べた。同席した森本卓寿・JR西日本岡山支社長は「エリア全体を(個別ではなく)面として内外に情報発信をしていきたい」と今後の展望を語った。
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観光施設利用 10%増

◇晴れの国DC 経済効果71億円

 県とJR西日本岡山支社は24日、4~6月に県内で開催した大型観光企画「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン(DC)」の実績を発表した。主な観光施設の利用者数は、昨年同期比10・5%増の322万5000人となり、経済波及効果は71億円。4月の熊本地震の影響が懸念されたが、前回(2007年)を上回る結果に、関係者は「成果の定着を図っていきたい」と胸をなで下ろしている。(安田弘司)

 ◇後楽園40%増

 DCは地元自治体とJRグループなどが季節ごとに3か月間、目的地の魅力を集中的に発信する企画。今回のDCでは、特別列車の運行や県内で宿泊してもらうことを狙った朝夕、夜間の限定イベントを充実させ、PRに力を入れた。

 この結果、主な観光施設(112か所)の利用者数の合計は昨年同期よりも増加。開園時間を延長し、夜間ライトアップなどを行った岡山後楽園(岡山市北区)に、最も多い27万4329人が訪れ、前年比で40・6%増となった。同園と連携した岡山城(同)も59%増と大きく伸ばし、9万8457人が来訪。桜の季節に合わせた企画に取り組んだ鶴山公園(津山市)も、46・6%増の10万9794人と好評だった。また、倉敷美観地区にあり、普段から観光地として人気の大原美術館は18・5%増の9万9788人、蒜山高原(真庭市)のひるぜんジャージーランドは18・9%増の11万7963人となった。

 伸び率では、「ミュージアムナイト」を企画した奈義町現代美術館の39%増、観光乗り合いタクシーを走らせた備中松山城(高梁市)の29・2%増などの伸びが目立ち、3年に1度開催の瀬戸内国際芸術祭で、玉野市の宇野港周辺には5114人、4月にオープンした津山まなびの鉄道館は3万538人が訪れた。

 エリア別でも、備前地域が106万1000人(8・7%増)、備中地域120万8000人(11・6%増)、美作地域95万6000人(11・1%増)となり、県全体で増加。県産業連関表で算出した経済波及効果も、前回DCの58億円を大きく上回った。

 DC推進協議会長を務めた伊原木知事は「初めて夜、朝の魅力を発信する『実験』が出来たのはいい経験。一過性で終わらせないためにも、今後も連携して誘客に取り組みたい」。森本卓寿・JR西日本岡山支社長はDCスタート直後の熊本地震に触れ、「みんなで被災地を応援しようという機運があり、一時的に大きく落ち込んだが、観光振興という視点では、大きな影響はなかったとみている」と話した。

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